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恵方巻き   2月の売上増対策 [食品]

☆先ず昨今大人気の恵方巻きの起源について調べてみました。

☆恵方巻きの起源について,関連書類を調査した結果について,
それらの情報を時系列でまとめると次のようになります。

☆戦前戦後について分けて記述します。見ての通り戦前はごく大阪近辺の行事に留まっていたものが,
戦後といっても約30年後,大阪海苔問屋協同組合が知恵を出し,大阪から関西以西,
その後関東にも進出し,全国区の商品になったことが分る。

☆以下に戦前戦後と時系列的に追う。その結果分ったことは,
恵方巻きが全国区の商品となったのは,ここ20年と推測される。


太平洋戦争前の話

☆大正初期(1926年頃)……節分の時期に大阪の花街で,お新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べ,其の年は幸運に恵まれるとテンションを揚げた。

☆1932年……大阪鮓商組合が「節分の日に丸かぶり ~この流行は古くから花柳界にもてはやされていました。
恵方に向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば其の年は幸運に恵まれる」と書いたチラシを配布。
当時のチラシが「本福寿司」(大阪中央区)に残っているという。

☆2月と8月という海苔業界に限らず,一般に売り上げが低迷する時期に,
恵方の概念を節分に関連させて,トリガーにした商品コンセプトは素晴らしい。

☆大阪商人の商品コンセプトは今も昔も見上げるものがある。

太平洋戦争後の話

☆1973年頃……「節分の夜,恵方に向かって無言で家族揃って巻き寿司を丸かぶりすると
必ず幸福が回ってくる…と昔から言い伝えられています」と書いたチラシを
大阪海苔問屋協同組合が,寿司屋に海苔を納める時に配った。
大阪のデパートでも当時は「2月3日 幸運巻き寿司売り出し」と宣伝販売されたという。

☆この時点では「幸運巻き寿司」という言葉が使われ,「恵方巻き」という言葉が一般化していた訳ではないことに注意を要する。

☆1977年……大阪・道頓堀で海苔業界による街頭イベント「海苔祭り」が開催され,
「節分の丸かぶり」を取り入れた「巻寿司早食い競争」が行われた。
これがTVなどマスコミに取り上げられて,全国に知れ渡ったのを契機に,
「海苔祭り」が全国主要都市でも開催され宣伝された。


☆1989年……コンビニで販売されるようになったのは,広島市のセブンイレブンの恵方巻きが最初。
翌年より販売エリアにまで拡大し,95年には関西以西の九州四国を含む地区,
98年には全国エリアで販売するようになる。

☆恵方巻きの販売が量的に拡大したのはこの時期で,コンビニが販売に果たした役割は重いものがある。




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