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窓から逃げた100歳老人  ニトログリセリン  ナンセンス文学! [本  ブック]



スェーデン生まれの冒険男・アランの生涯を笑撃的に書いた,ナンセンス文学の代表作と言える。

●要約

この年で,お祝いなんてまっぴらごめんだ!

百寿の祝いパーティの当日,アラン・カールソンは老人ホームから逃走した。

意図的ではないが結果的に,ギャング団の大金を奪ってしまい,アランの追っ手は増えていく。

けれども,アランの肝っ玉たるやとても大きく,本人はケセラセラとどこ吹く風。

それもそのはずアランという人物,ニトログリセリンを用いた爆弾つくりの専門家として,
フランコ将軍やトルーマン,スターリン,毛沢東ら各国要人とパイプを持ち,
幾多の修羅場をくぐり抜けてきた経歴を持つしたたか者。

20世紀の歴史的事件の陰にアランあり!

過去と現在が交錯するなか,次々展開するハチャメチャ老人の笑撃コメディ。

日本初上陸です!

世界全体では800万部販売済のベストセラーです。


●読後感

そもそも知性を否定することから生まれたものが,ナンセンス文学のはず。

アランの言動はめちゃくちゃの連続だが,資本主義にも共産主義にも与せず,

求めるのは「自由」と「酒」だけという一貫した姿勢に,

最初呆れ顔の読者も,いつしか尊敬の念すら抱いてしまうだろう。

時代とともにころころ変わる得体の知れぬ大義より,楽しく酒が飲める自由な世の中が一番・・・。

読者のみなさん,本を読み終えた頃には,そんな気分になっているかもしれない。


⇓本邦初上陸のハチャメチャ老人の笑撃コメディ⇓


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