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植物繊維が不足すると人間の身体に何が起きるの [食材]





1975年バーキットとトロウエル両博士は、食物繊維が少ないか、または欠乏している食事を長く続けると、便秘だけでなく、大腸がんやポリープ、大腸憩室症などの腸の病気のほか、高脂血症や胆石、虚血性心疾患、成人型糖尿病などの発生にも関係するという仮説を提唱しました。

アボガドロの仮説のように、この仮説は、今日では定説化して受け入れられています。これらの病気は、便秘を除き、食物繊維の不足や欠乏によってすぐに発症するわけではありません。一番最初に現われる症状は習慣性の便秘で、食物繊維の量と種類が、便の量と質に関係しています。

食事中に食物繊維が多く含まれていると、おもに大腸内において、それが腸内細菌の栄養源となるため、たんぱく質や脂肪の多い食事をとっている場合と異なり、大腸内の代謝様式が、かなり変化してきます。

食物繊維の具体的なメリット

○腸内細菌によって分解され発酵した食物繊維からは、短鎖脂肪酸や乳酸などの有機酸ができるために大腸内の酸性度が低下し、がんなどの原因となる有害物質が少なくなり、腸内の環境が改善されます。逆に言えば、食物繊維が不足すると、便秘だけでなく、大腸がんなど、腸の病気がおこる原因となります。

一方、食物繊維は、食堂から始まる消化管を通る過程で、食事中の栄養成分と、さまざまな相互作用をおこします。

食物繊維は、とくに栄養成分の消化吸収を低下させます。過剰な栄養状態を長期間続けた場合には、種々の代謝異常がおこることがわかっています。この予防のために、食物繊維が役だつわけです。

○例をあげれば、食物繊維は糖質の吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇を防ぐため、インスリンの分泌が節約でき、糖尿病予防にも効果を示します。

○また、食物中に脂肪やコレステロールがあると、消化のため、胆嚢から胆汁酸が分泌されて、それらが乳化されますが、食物繊維は、この乳化を阻害するために、過剰な脂質の吸収を防ぎます。つまり、高脂血症を防ぎ、ひいては虚血性心疾患や脳梗塞の発生を予防するのに役立つと考えられています。

このような食物繊維の効果は、短期的には現われないので、毎日の食事で、きちんと摂取するようにすることが重要です。


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