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植物繊維の効果について考えてみました! [食材]



常日頃よく聞く食物繊維について,知っているようで一歩突っ込まれると知らないことばかり。
そこで食物繊維の機能・不足すると発生する病気などについて知らべてみました。


1.植物繊維の定義,種類とこの役割

食物を分解し,吸収しやすくするために,人間の消化液には,各種の消化酵素が含まれています。
しかし,消化酵素があるからそれで総てが分解されかといえば,そうではない食物中の成分があり,
これが食物繊維とよばれます。

一般的な定義は,「植物繊維とは,人の消化酵素では加水分解されない食品中の難消化性成分の総体」となっています。
 
1972年に英国のトロウエル博士により初めて提唱されたdietary fiber ということばの日本語訳が食物繊維です。

その昔は,食品中の消化できない繊維分は,エネルギー源として利用されず,
便秘(べんぴ)の解消に有効かもという程度の理解に留まりました。

しかしながら,1971年英国のバーキット博士が「大腸がんに対する繊維仮説」を唱えて以来,
便秘は,単に生理上不快というだけでなく,大腸がんをはじめとする腸の病気のほか,
高脂血症(「高脂血症(高リポたんぱく血症)」)とか糖尿病との発生とも関係があることが,
しだいに明らかになり世界中を驚愕させました。



2.食物繊維の種類と異なる性質

大きく分類すると,食物繊維は,不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分けられます。
昔から単に繊維と呼ばれてきたものは不溶性繊維の方で,食物繊維という考え方が生まれてから後に,
水溶性繊維が食物繊維の仲間に入れられました。

(イ)不溶性食物繊維

不溶性食物繊維の代表的なものとしては,
植物の細胞壁をつくるセルロース,ヘミセルロース,リグニンなどが見られます。
一般的に,保水性がよく,また,腸内に住み着いている各種細菌類によって分解されにくいため,
糞便を増やす効果があり,糞便の形をよくし,やわらかくする作用があります。
したがって腸内の便の通過時間を短縮でき,便秘の予防効果を果たします。
 不溶性食物繊維は,米や麦のような穀類の外皮や,豆類などの細胞壁の基本的な成分であるセルロースを
中心として,これにヘミセルロースやリグニンが加わり,複雑に絡み合った化合物となっています。

(ロ)水溶性食物繊維

食物繊維と呼ばれる食物中の消化されにくい物質は,すべてが不溶性のものばかりでなく,
水溶性の物質も数多くあります。
その後の研究で特に,水溶性の難消化性多糖類(単糖が多数結合したものが多糖)が,
身体にとって重要なことがわかり,繊維状ではないにも拘らず,
不思議なことです食物繊維と呼ばれるようになりました。

よく食べるりんごジャムなどの原料になる果物に多く含まれるペクチン,
こんにゃくの原料であるコンニャク粉の主成分であるグルコマンナン,種々の植物性のガム質や粘質物など,
天然のもののほか,合成多糖としてのポリデキストロースや精製された難消化性デキストリンなどもこの親戚です。
ねばりっけの強いものは,練り製品などに増粘多糖類として使われています。


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